2022年06月19日 赤湯温泉 山口館

3月の御座山ぶりに、TIMとハイキングです。今回目指すのは、徒歩でしかアクセスできない温泉宿、赤湯温泉山口館 (http://akayunaebasan.sakura.ne.jp/)

何故か<title>がエノキになっていたり、https対応していなかったりとツッコミところ満載なホームページだが、小まめに情報が更新されており必要な情報はしっかり掲載されている

電話で宿の予約をしたところ、しっかりと”徒歩で2時間半歩かないと来れない場所ですが大丈夫ですか?”と念押しされた。勘違いして車で来ようとする人がいるという事だろうか

苗場スキー場脇の林道を入り、車を走らせること数十分で車止めのある橋に行き着くのでそこから徒歩になる

TIM

しばらくは軽車両も走れるぐらいの林道が続く。30分(2km)ほど歩くと沢に出る。ここは棒沢橋という場所で、ここから登りが始まる。立て看板には、”赤湯温泉道 鷹ノ巣峠 棒沢 赤湯マデ1時間30分”とある

棒沢
ヘビ

行き帰りでヘビは結構見た。季節的なものだろうか。宿の人曰くこの辺りには毒のあるヘビはいないとの事。これもこの後の宿で聞いた話だが、昔に風呂場に出てくる蛇がお客さんを驚かせて困ったため、宿周囲の蛇を片っ端から捕まえて、別の場所に放ったらしい。そうしたら今度はネズミが出てくるようになって困ったと。。。生態系は下手にいじるものではないという教訓を得たそうな。ちなみに私たちが風呂に入るときにヘビが出てきたので元に戻ったのだろうか

登山道

登山道はこんな感じで左右に緑が生い茂ってます。ここはピークを越えた少し後あたりで傾斜も穏やかになっているところ。周囲に目を凝らせば沢山の発見があります

きのこ
ギンリョウソウ

降り基調になってしばらくすると「見返りの松」というポイントに到着。ここはこの辺りで唯一電波の入る場所。すかさずインスタ更新

楽天モバイル、IIJMIOどちらとも1本程度のシグナルですが電波が届くことを確認。IIJMIOの方がよかったかな。さすがはdocomoネットワークのMVNO

見返りの松

公共交通機関でアクセスする人はここで手配しましょうってことだろうか

宿手前の急斜面

この急斜面を下ったら宿到着です。雨が降っていたら結構なマッドスライドな感じで泥だらけになりそうだ。一応梅雨時の計画だったので雨は覚悟していたけど、幸い天気に恵まれて状態は良かった

写真を撮るTIM
宿の看板

宿到着です。宿の看板の右手のあやしい物体は近くの中学校の生徒が作成して寄贈したモノらしいです。背面もディテールにこだわっていて中々立派でした

赤湯温泉 山口館

宿です。こちらが本館ですが、私たちが泊まったのはこの上にある新館の方でした。ひとまずこちらで受付を済まして、散策に出かけることに

小さい蛙

宿からさらに清津川の上流へと歩き苗場山方面へ。親指より小さい蛙たち

宿から少し上流に行ったところでも暖かい水が湧き出ており、ここら辺も掘れば温泉になるらしいです。宿では道具も貸してくれるみたいで、掘ってみたかったですが、これは後から知ったんですよね

今年はかなり雪が多かったらしく沢にはまだまだ雪が残っていました

ぶなの部屋

私たちが訪れたのが日曜日だったのと梅雨時ということもあって他に宿泊客がおらず、新館の一番いい部屋を案内してくれました。上流側の2階の「ぶな」です。10畳ほどの部屋

ここ赤湯温泉 山口館は普段は兄妹の二人で営んでいるそうなのですが、現在訳あってか、兄の代わりに妹さんの夫さんが代理でいました

夫さんは本職は棟梁で、こちらの本館、新館を建てた方らしく、色々とこの小屋の建設にまつわる苦労話を聞くことができました。電気・水道もでき一人で全てやっているという事なので本当に凄いです

赤湯温泉の歴史は古く江戸時代まで遡り、最初は猟師達が使っていたと言われています。登山道が開拓されるまでは2日間かけてくるような場所だったので、今のアクセスの良さを考えると感謝しかないですね。この温泉の素晴らしさの深みも増します

食事までしばらく時間があるので早速その温泉に入ることに。ここは三種類の温泉があり、それぞれ玉子湯、薬師湯、青湯と名付けられています

玉子湯

写真は玉子湯、一番大きい風呂です。湧き出ているのが上流寄りの角でそこが深くなっていて一番熱いです

それぞれの風呂は時間帯で男湯、女湯と管理されていますが宿泊客が私たちしか居らず、テント泊客もいなかったので基本的に自由に入っていいってことになりました

普段も20時以降はフリー(混浴)になります

源泉が56度ぐらいで、今の季節お風呂ではちょうどいい感じ(42度ぐらい?)でした。源泉の詳しい情報についてはホームページでも記載されています

しばらく浸かっては目の前の川に入っての天然温冷浴が出来るのも最高。川の流れが早くて一瞬流されそうになって焦ったけど。入る場所選べば問題ないですが、ご注意ください

お風呂でさっぱりした後は、もう一つのお楽しみの食事の時間です

食事処

食事は本館の方でいただきます。新館とはまた違って年季が感じられ、造りも吹き抜けになっていて雰囲気がいいです

夕飯

本日の夕飯は山菜の天ぷら。ネマガリタケ(チシマザサ(千島笹)の若竹)にウド、とても美味しかったです

そしてなんと言っても大釜で炊いた十日町市産コシヒカリ、これが最高すぎる

大釜からよそってくれる夫さん

美味しすぎて2回おかわりしてしまった。女将さんに沢山食べてねと言われつつ、もっと食べたかったが胃の限界でした。大食いでないのが悔やまれる

ご飯と味噌汁はおかわり自由なので大食いの方は無限にいけると思います

夕飯の後は温泉ラウンド2です。夜は「でんでん」?なる提灯を持っての入浴で雰囲気10割り増しです

提灯とTIM

提灯だけだと道を歩くのに少しくらいため、風呂まではヘッテンもしていきます

青湯

こちらは青湯。この風呂は源泉の鉄分が少なく3つのお風呂の中で唯一お湯が透明になっています。髪が洗えるのはこのお風呂ぐらい?他のお風呂では髪がバサバサになる、なんていう話を女将夫婦が説明してくれていましたが髪のない私には関係のない話でした

上手く写真に収めれれなかったですが、提灯の燈りで浸かるのもリラックスできていい

夜は清津川のせせらぎを聞きながら就寝。翌日は朝食もお願いしていたので宿で朝食をとり、荷造りをして帰路に向かった

全体の工程はこんな感じ。こちらはYAMAPのデータだがSTRAVAにアップしたものは少し高低差の違いがあった。おそらく片道で高低差200m程度。距離は5kmでコースタイムは2時間半(グラフの%表示はコースタイムに対する速度)。速い人なら1時間半ほどで行けるでしょう。トレランならもっと早いと思うから、軽荷で日帰り温泉ランなんかにも丁度いいと思う

YAMAPのデータ

次回は、赤湯経由の苗場山>赤倉山>赤湯温泉のフルコースで楽しみたい

苗場山へのコースはかぐらスキー場の方からアクセスする方が人気らしくて、赤湯温泉山口館の方にくる人は少ないらしい。赤湯温泉経由だとここから更に1000m+の高低差もあるし、ハードなのは違いない

個人的には穴場的な場所であることは嬉しいが素晴らしい場所なのに訪れる人が少ないというのは残念。女将さんもとても親切で、夫さんも色々お話ししてくれる楽しい方なので是非より多くの人に行ってもらいたいですね

📷 TIM
📷 TIM

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