Mt. Kitadake

2016/09/24
白根三山 (北岳、間ノ岳、農鳥岳)

メンバー:単独

9月24日
06:30 広河原出発
07:50 白根御池小屋
〜草すベリ〜小太郎尾根分岐〜
10:00 肩の小屋
10:40 北岳山頂
11:30 北岳山荘
12:20 中白根
13:15 間ノ岳
14:10 農鳥小屋

9月25日
06:00 農鳥小屋出発
07:05 農鳥岳
08:50 大門沢小屋
10:40 奈良田駐車場

5年ぶりに白根三山を縦走してきました。前回の山行の詳細はこちら

前回はかなりウルトラライトな感じでしが今回は11月のOMMに向けてのトレーニング目的で荷物もそれを想定した内容にしました

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総重量5.5kg。これに水1リットルを加えるとだいたい6.5kg。2人用テント、冬用寝具を背負っていると考えるとまぁまぁ軽い。ちなみにクッカー類を入れてないのはバディが持っている想定で、今回はそのまま食べられる食品だけで構成

登山なんて山の上で美味い飯食うのが醍醐味なのにそこをカロリー摂取目的のためだけの構成にするなんてどうにかしているぜ!
(一応α米とカレーも持って行きました。どうしても食べたくなったら水で作ろうと思って?結果から言うと食べませんでした)

今回はオール公共交通機関で移動しました

甲府から広河原行きの始発のバスに間に合わせるため、前日に特急かいじで甲府入り。甲府駅前のターミナルホテルに宿泊。このターミナルホテルは甲府駅南口から徒歩1分、バス乗り場の目の前という好条件に加えて、登山者向け素泊まりプランが3,700円で提供されているとてもお得なホテル。受付も24時間対応です。プランなどの詳細はこちら

ちなみにすぐ隣に24時間営業のネットカフェもあるので、さらに費用を削りたい若者にはこちらも選択肢の一つになるかと思います

シルバーウィーク後半でしたが甲府駅のコインロッカーはガラガラ、ホテルの宿泊も当日受付でも大丈夫でした。この週末の天気予報がいまいちだったからでしょうか?

朝は3時半に起きて隣の吉野家で朝ごはん。甲府から登山口(広河原)までバスで2時間ほどかかるので、十分に消化できるかと思いましたがちょっと重たかったです。失敗しました

ホテルに戻り、支度をして15分ほど前(4:20)にバス乗り場へ。既に行列が出来ていました。広河原行きのバスは2台で到着、全員座って乗車出来ました。ちなみに私は2台目のバスになりました。バスは基本2人がけのシートですが、窓際は窓に寄りかかって寝られますがザックがずっと膝の上になります。通路側は、混雑していなければザックを通路におけるのでいいなと思いました。ただ寄りかかるものが無いので仮眠はしづらいかもですね、人によっては。私は窓際だったので、窓に寄りかかって広河原までは仮眠をとりました

6時20分頃には広河原に到着、登山開始。バスで到着したグループで序盤は渋滞気味。タイミングを見計らって追い抜いて行きます

白根御池小屋手前でATOMIC(25l?)を背負っている男性に抜かれた。。。白根御池小屋で再度合流するも出発後また抜かされて、いいペースで登って行かれて、その後は彼に遭遇することはなかった。。。私より少し年上な感じで服装もごく一般的な登山者って感じだったので、意外で驚きました。後はトレイルランナーっぽいストック持ちの若者(と言っても私より年下程度)に追い抜かされたぐらいかな

順調に歩き進んで無事農鳥小屋に到着。しかし前回よりルートタイムが1時間弱遅くなっていますね。。。これはザックの重さによるものなのか

農鳥小屋にて、テント場の受付をしようとすると、小屋のオヤジにザック(OMM32l)を見られて、”そのザック中にテントが入ってのか〜?”と言われる。もちろん入っていると伝えると、”それじゃ防寒具なんて入ってねぇな〜”っと、この人はなんでこんなに攻撃的なんだ。。。

その後に、今日はこれから天気が荒れるかも知れないから、何かあったらすぐ小屋に避難する事と伝えられる

その言葉通り、テント設営直後に雨が降り始める。その後には風も強くなり、何度かテントの張りを調整するが、風が強くて思うように修正や調整が出来ず

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今回、ZPacks Duplexのフィールドテストを兼ねて初の設営だったがまさかこんなハードな環境下で使う事になるなんて。夜中に風が落ち着いたタイミングで綺麗に張り直したら、上の動画よりいくらかは固定される事が分かりました。あと帰宅後にガイラインを変えるために取扱説明書を読んでいたら判明した事なのですが、悪天候でない限りドアは一つ風通しをよくするために開けておいた方が良いようです。4つ全部閉めてた?

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ペグ固定用の石の置き方が悪かった様で、強風に煽られた結果、夕方には既にガイラインがこんなに消耗していました。皆さんもアンカーの置き方には十分に配慮を!

この日は朝までずっとこんな感じでしたが、不思議な事にこんな不安の中でも疲れていると寝てしまうものですね。日の出前には撤収して帰路に向おうと思っていたのですが、気がついたら日の出まで爆睡していました

寝具も新しくFreelightのラピュタを導入しました。詳しくは商品ページをどうぞ

簡単に説明すると、自重で潰れてしまう無駄な部分からダウンを取り除き軽量化しましたよ、というキルト型のシュラフ。マットを使う前提で底部にはマット用の袖(スリーブ)がついている

今回はラピュタとサーマレストのエアーマットの組み合わせで使ってみた。十分には暖かったのだが、個人的にはこの程度の寒さ(9月の3000m級)であれば暑苦しいぐらいになるかと予想していたが、そうでもなく適温だった。ダウンのフィル具合も他に所有しているナノバック540DX(760FP)と比べると何故かスカスカ感がある。スペック的には変わりないはずなのに。また、底部がエアマットの幅に合わされるため、その分身体の横の部分とシュラフの密着感がないと感じた。このスペースに冷たい空気が入り込んでしまうのが少し寒く感じる原因かもしれない。しかしシュラフとマットが一体になっているのは素晴らしい。あのシュラフがマットの上で滑ったり、ガサガサ音を立てる煩わしさから解放された

参考までに両者のスペック比較(どちらもNanga社)

ラピュタ / ナノバック540DX(760FP)
快適使用温度   NA / -8°C
使用可能限界温度 -11°C / -16°C
ダウン量     350g(600g相当) / 540g
重量       710g / 950g

無事一晩を過ごして近隣のテントの人たちと、風が凄かったですねという話をする。良かった、自分のテントだけではなかったみたい。他の方はドーム型のテントを使っていましたが同じく壁がヘコむほど風に煽られていたとの事でした。そして皆同じようにテントごと飛ばされるのではないかと心配していたみたい

雲に被さったご来光を見届けて出発。

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雲海から突き出した富士山が地平線上に立っているように見える。登り始めてすぐにブロッケン現象に遭遇したのだがうまく写真におさめる事が出来なかった、残念。風が強く、雲の動きも早く、一瞬の出来事だった

そのまま特に何事もなくバス停のある奈良田に到着。下りに関しては前回より2時間弱の時間短縮。ただこれは前回はVibram Five Fingersでベアフット状態で下山したのに比べて今回はまともなトレランシューズを履いている事の要因が大きい

帰りは奈良田から見延駅行きのバスに乗車する。しかしこのバスが1日に4本しかなく、ほぼ3時間間隔での運行。ちょうどバスが行ったところだったようでしばらく時間があったので温泉でゆっくりして食事を済まして、道具を洗って乾かしたりした。この辺りは温泉が有名で、たくさんの温泉宿がある。今回利用した奈良田の里温泉 女帝の湯は源泉かけ流しの檜風呂(入浴550円)。温泉(42°C)が直接流れ込んでくる浴槽と、そこからさらに流れ込む浴槽の二つに分かれている。温度はぬるめである。そして水質もぬるめ!超ぬるぬるしている!まるでローション風呂に入っているようだ。入ったことないけど

そうこうしているうちにバスの時間。私の他に利用客は3人程度。全員登山者。帰りは見延駅まで行かず、途中の下部温泉駅で下車。奈良田温泉から2時間弱で到着。そこから特急ふじかわで甲府まで。なかなか味わいのある特急で良かった。大型テーブル付のセミコンパートメント席(4人掛け)もあり、ここに数人で乗って景色を楽しみながらお酒を飲んで、温泉にでも行ったら最高でしょうね

そういえば、途中の甲斐岩間駅でどでかい「印」というモニュメントのようなものがあり、カレー好きとしては、まさかの?と思ったが帰宅して調べてみたら、印鑑で有名な街のようだ

下部温泉から甲府まで40分ほど。甲府からは再び特急かいじで新宿まで。2時間弱で到着する。電車の旅は楽でいい。運転もしなくて良いし、運転手に気を使うこともない、最高だ

中野→八王子        474円
八王→甲府(特急かいじ)  2,240円
甲府→白河原       1,100円
奈良田温泉前→下部温泉駅 1,000円
下部温泉→甲府      1,320円
甲府→新宿        3,608円
新宿→中野         154円
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合計           9,896円

参考までに、stravaのログを貼っておきます。途中から開始して、途中でiPhoneの電源が切れてしまったので不完全です


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